_trip 3度目の中国 2日目

11月15日(周日)

昨日夜更かししたのでたっぷり寝て
10時ぐらいにPで美式早餐(アメリカ式朝食)25元。
普通の人は旅先では早起きしてガシガシって感じでしょうが
私たちの旅はいつも朝が遅い。
公園で太極拳してるとことか一回見てみたいけど
眠さに負ける…中国まで来ても負ける…。

ちんたら準備しすぎてあっという間に
待ち合わせ時間に近づいて
あわてて地鉄を乗り継いで三元桥駅へ。
三元桥駅へはABCに乗っていったのだけど
この場合空港から来たときと同じく25元かかると
後から知り、無駄に出費。
カード100元チャージしてたからいいけど。
でもABCを使わないルートで行くと
ただでさえ遅刻してるのにもっと遅くなるから
今回は致し方ないとしましょう。
(すべてはもっと早起きすれば済むことです、ええ。)

三元桥駅から798まではタクシー。
バスもあるだろうけど3人いるしタクシーで。

1年ぶりにやってきた798芸術区、
来る度に敷地が広がっているような気がするし
何度訪れても回りきることができないところ。
今日のここでの主目的は仁芸術中心にいくこと。
798のなかにあるギャラリーなのだけれど
以前張偉が出演していた『唱遊中国』という番組を
たまたま見ていたら
(基本的に言葉が分からないのでテレビ番組はほとんど見ない)
張偉がここを訪れて「嘻唰唰」のMV撮影地だと話していた。
これは行かねば! と決めていたのだ。

敷地図を見たら場所はすぐに判明。
入り口からも近かったのでまずそこに立ち寄ることに。
同じく花蜜のWちゃんとわくわくしながら行くと
ガッデム!! 門が閉まっている!!
展覧会の会期中のはずなのになぜ!?
もしかしたら昼ご飯中なのかもというWちゃんの
意見を信じて、一回りしてからまた来ることに。

TIMEZONEで会社の先輩に頼まれた写真集を買い、
続いていつも行くUCCAに行ったら
こっちも展示替え中で入れず、無念。
他のギャラリーもいくつか回ったけれど
今回はこれという展覧会になかなか出会えない。
その代わりに雑貨屋さんがたくさん増えていて
ギャラリー巡りというよりも
雑貨屋巡りみたいになっていた。

ぐるりとひとまわりした後
改めて仁芸術中心へ。
門が開いてるように祈りながら近づくと
ああ、開いてる! 開いてるよ!!
そこからはWちゃんも大興奮。写真撮りまくり。

ちなみに「嘻唰唰」とは
花兒を一躍スターダムに押し上げたヒット曲。
今やカラオケの金曲となっているらしい。
そのMVは氣志團やらタイタニックやら貞子やら
いろんな要素をパロってパロってパロりまくった
楽しい仕上がりになっております。
彼らのMVはもっぱら798で撮影されていたらしいけど
一番有名なあの曲がまさにここで撮影されたのだ。
門を見れば、すぐに「あ、これは!」と分かる。

画廊の中には「No Photo」の文字。
マジで〜!?
画廊はふつう撮影禁止が当たり前だけれど
中国はどこもここも比較的緩くてOKだった。
なのになぜここは撮影禁止なの!? と残念がりつつ
もはやこれは盗撮しかないと。
展示している作品は取らないから許して!! と
心の中で懺悔しながら、すみません、撮影しました。
石醒宇が側転して王文博にぶちあたった階段とか
学ラン姿の3人が踊る舞台とか。
あれが撮影されたのはもう何年も前なのに
そこにある風景はまったくそのまま。
iPodに入っているMVと照らし合わせながら感動。







興奮のあまり基本撮影してはいけないということを
Wちゃんが忘れ始め
明らかにスタッフから見えている位置で
デジカメをいじっている!!
こら〜!! このイノセントガールめ〜(笑)!!
一通り撮影を終え、展示作品も見終えて
画廊を出ようとすると…。
スタッフ「Are you Japanese?」
私「Yes!」
スタッフ「Did you take many photos?」
私「(うわ! やばい! バレてる!!)……No」
スタッフ「…Ok」

バレてないわけがなかったね。
「写真いっぱい撮ったでしょ」と言われて
あくまでしれっとした顔で「ノー」と応えるワシ…
根っからの悪人ですね、ほんとにすみません。

それにも懲りずに
玄関は撮影禁止じゃないよね〜とばかりに
また引き続き撮影大会。
優しきスタッフ様の温和な対応のおかげで
すばらしい思い出ができましたよ。
見逃してくださってありがとうございます。

お腹も減ってきたところでAt Cafeでランチ。
先日知ったのだけれどここは私が中国茶を習っている
(というかただ飲みにいっている)
黄先生んちの持ち物(!!)らしい。
旦那さんがこの798を開いたアーティストの一人だそうで。
北京のその辺のごはん屋さんで食べる食事よりも
かなり高いけれど日本円換算したら普通、なぐらいのパスタを注文。
前回別のところで食べたボロネーゼは
インスタントかってぐらい麺が太くて柔らかくて
そのくせめちゃくちゃ高い(日本円換算で考えても)だったので
全く期待してなかったけど、これが結構おいしくて満足。
過去2度中国を旅した経験から
脂っこい中華ばっかり食べ過ぎると
旅の後半で何も食べたくなくなる症候群に陥ることが
分かっているので(特にIちゃんにその傾向が強く表れる・笑)
時たまこういうイタリアンとか挟む方が良いのだ。

それから立ち寄った雑貨店では
先日もブログに書いたとおり
あのジャージを発見!!!!!

380元というあり得ない高価さだったけれど
買えない額じゃないということで
買ってしまいました。
でもすごくうれしい気分。
MV見てひと目惚れな一着だったので本当にうれしい気分。

798をぐるりとひとまわりしたところで
今回もう一つアートエリアを回ることにしていた。
今北京では工場の跡地などをアートエリアにするのが流行っていて
今いる798を始め、酒厂、草场地など主要なものが3つある。
酒厂は初めての中国旅行のとき、中国国際航空の機内誌で
偶然見つけてすでに訪問済み。
(凄まじい寒さと薄暗さと人のいなさが記憶に焼き付いている。)
なので今回はまだ知らぬ草场地の方に行くことに。
草场地は798からさらに北東の方にいくとある、っぽい。
Wちゃんも一緒に行くことになり
とりあえずIちゃんが持っていたアートマップに書かれている
地図をタクシーの司机に見せて連れて行ってもらうことに。

10分ぐらいして到着したのは
人気のない、大きな道沿いの場所。



一応「草场地艺术区」の看板はあるけれど
特にギャラリーがある風でもない。
とりあえず少し歩いてみる。
辺りはだんだんと暮れなずみ暗くなり寒くなり
でも誰もいなく、たまに通りかかる人に聞いても
イマイチ判然としないまま、とりあえず道があるから進む、という感じ。
気づいたらすさまじくローカルっぽい、
観光客など絶対来ないであろう場所にいて
(というかタクシー降りたときから雰囲気は十分怪しかったけど)
見たことないぐらいでかい犬が右から左からと現れては消えていく。
(これを私とIちゃんは「狗に次ぐ狗」と呼び
 「●●に次ぐ●●」が旅の流行語となる。)



地元感満載のスーパーとか食堂とかを横目にひたすら前進。
ある人に聞いたところ、赤い建物のところだという
やっと身のある情報をゲットして、薄暗い道を歩く、歩く。
全部で20分は歩いたであろうところに、
煉瓦造りの妙にキレイで大きな建物を発見。
敷地内に入ってみると、どうやらこれがギャラリーのよう。
ってか、暗闇の中に見つけた看板を見るに
この一帯はすべてギャラリーのよう。
でも電気がついてるのは1つ2つ程度。
ああ、酒厂の悪夢ふたたび!
一つのギャラリーにはいると人っ子一人いない。
でもかなり大きな平面作品が展示されていて
とりあえず存分に写真を撮りまくる。
撮影禁止かどうかも分からんが、撮りまくる。



ひと通りやることはやったところで次へ、と行きたいけれど
もう一つは電気ついてるけど扉が開いてないとか
あとはもはや人影どころか灯りもみえない有様。
帰るにも、ここがどこなのかも分からずタクシーも通ってない。
やばい! それからまた歩いて大きな通りまでたどり着き
方向がどっちかも分からんながらもタクシーを拾い
また来ようとリベンジを誓って草場地をあとにすることに。

Wちゃんを东直门駅まで送り届けて
私たちはそのままタクシーで南罗鼓巷へ。
南罗鼓巷(南羅鼓巷ナンルオグーシャン)は
どこの駅からも近くない、南北500mぐらい(?)の
細い道なのだけれども
オサレ系のカフェやバーや雑貨屋やらが立ち並ぶ場所として有名。
私たちはここのカフェのどこかでメル友のLくんと会う約束をしていた。

約束は20時。
それまで時間があったので雑貨屋や服屋などを見て回る。
そうそう、黄先生が近頃北京にオープンした
新しい茶館も行かねば!
南羅鼓巷の道沿いにあると聞いていたので
Iちゃんと端から端まで探すも見つからない。
すぐに分かると言われてたから店名もきちんと覚えてなく
それらしい店を探せど探せど見つからなかった。
異常に寒くなってきたので諦めて
TIBET CAFEという店で暖をとりつつ
Lくんに場所を知らせる電話を(Iちゃんが)したところ
「今日は行けなくなった」とさらり。
用事ができたらしい。
「北京はいつまでおんの?」と聞かれたそうなので
「明日まで。夜には上海に出て北京には戻らない」と答えたら
「そうかー、じゃあまた今度ね」と。
今度って! もうないわ、今度など!!
そないカンタンに来れる場所ちゃうねん!!!
とIちゃんの隣でドタキャンに若干キレつつも
Iちゃんは全く気にしてない風に電話を切った。
彼女と一緒に来ると言うてたけど
土壇場になって行きたくないとか言い出したのか?
わけのわからん日本人に会うのはやばいとなったのか?
それとも普通に急用か?
まあ、どうでもいいか。これも縁だよね。

急に時間がぽっかり空いたので
カフェでそのまま晩ご飯を食べつつ
旅日記を書きつつ。
いぬちゃんが足裏マッサージに行きたいというので
私はそのままカフェで待つことに。
(マッサージはカフェの隣にあったらしい。)
今日は慌ただしかったからまあこんなんもいいよね。

Pへはまたタクシーで、といきたいのに
ここにきて乗車拒否に次ぐ乗車拒否。
なんでやねんと思うぐらい乗車拒否。
理由が全然わからないけど乗車拒否。
8台目ぐらいでやっと連れて行ってもらえた。
こんなに拒否されたの初めてだ…大名商売め!!

思ったより早くPに戻れたので
せっかくだしとPに新しくできたBarへ行ってみた。
去年来たときは卓球台とかを置いてた遊び場倉庫が
今回来てみたらすっかりバーになっていた。
その代わりに朝食とかを食べるレストラン(て言うのか、あれは?)の
夜営業がなくなってた。

パソコンを抱えてPに行くと
お〜〜〜、ここにおったんや、トモくんとトニー。
去年来たときにもいた男子スタッフで
今回はどこも姿がなかったので辞めたと思ったら
バーに配置換えになっていたみたい。
男前だったので(笑)私はばっちり覚えてたけど
向こうは忘れてるやろうなあと思って
カウンターに注文しに行ったら
顔を見るやいなや「あ〜、日本から来た〜」と。
「忘れてなかったん?」と聞いたら
「覚えてるよ〜、でも髪の毛の色がちゃうやん」と。
そうそう、去年来たときは髪の毛を赤くしてたからね。
トモくんは覚えてくれてたけど
さてトニーは…「覚えてる?」と聞いたら「うん、覚えてる」
ってほんまかい!! まあいいや、いいや。
飲めるお酒がなかったのでまごまごしてたら
カウンターにいた自称ハルちゃんなる男子が
「これがええんちゃう?」とほとんどアルコールの入ってない
レモン味のお酒を勧めてくれた。20元だったか。
私の中国ジャージに反応して
「梅花のやつやん。それ本物?」と聞くので「多分」と答えたら
ロゴの部分を調べ始めて「うん、本物」と。
380元したことを伝えるとびっくりしていた。
「普通200元ぐらいで買えるのに」と。ええねん、ええねん、
もう過ぎたことはええねん!! 気に入ってるし!!

お酒を受け取って自分のMACでネットサーフィン。
すると近くでビリヤードをしていた外人(てかワシも外人やけど)が
近寄ってきて「それどこで買ったん?」と。
「ココ(北京)で買ったよ。彼が知ってる」とハルちゃんに振った。
798とか言っても通じるかわからないし
ハルちゃんなら200元で買える場所を知ってるんだろうから。
でもその後の会話を盗み聞くに、「798、南羅鼓巷」って!
ワシ買ったとこと同じやないかい!!
でも南羅鼓巷で売ってるのはチェックできてなかったなあ。
以前も798で買ったステッカーが
南羅鼓巷では同じものが半値で売られてるのを見たことがあって
もしかしたらこのジャージも南羅鼓巷でならもっと安く
売っていたのかも知れない。
次からはまず南羅鼓巷を覗いてから、がいいかも。

夜の支度をすませたいぬちゃんもバーへ。
珈琲が飲みたいと言ったら
トモくんに「珈琲はない」と。
仕方ないのでカルアコーヒーを注文したら
レストランの方にコーヒーを淹れに行き、
そこにカルアを足して、凄まじくぬるいお酒の完成。
てか、わざわざ別の場所までコーヒー淹れにいったんなら
もはやコーヒーのままで良かったのにね。
あとはハルちゃんが大量のひまわりの種をくれたり。
いつ働いてるねんと思うほど夜通し遊んでるっぽいけど
基本みんなええ子らやね。

夜1頃撤収、明日の夜には上海に向けて出発です。


あ、「カギガッコ」内のやりとり、関西弁になってますが
実際は北京語です。私にはそう聞こえたということで^^

コメント

  1. 如果飞儿知道有fans特意从日本飞过来看他们的最后的演唱会,我想他们一定会掉泪的。

    嘿嘿,看样子,真得好开心啊,小美

    返信削除
  2. >jh
    嗯、超开心了!!!
    我过真幸福的时间
    不想回国了喔><
    嘿嘿

    返信削除

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